違和感の始まりから離婚までの記録 ⑤

別居・離婚のこと

帰国と混乱の中で、静かに積み重なっていった違和感

海外生活をかなり楽しんでいた私は、
正直、帰国したくありませんでした。

大好きな友達。
大好きな仕事。
自分を取り戻しつつあった日々。

それらを全部手放すのは、とてもつらかった。

でも帰国が決まり、
双子の学校探し、家探し、そして私の仕事探し。
毎日がバタバタで、
何かアクションを起こす決意なんてできるはずもなく、
ただ目の前のタスクをこなすことで精一杯でした。

決意はできていなかったけれど、
家の中のストレスは変わらず続いていました。

それでも、双子に日本で安定した生活を与えるために、
とにかく生活を整えることに必死でした。

積み重なっていく“自信の喪失”

家探しをしているとき、
元夫がすごく気に入った物件がありました。

私はどうしても好きになれず、
「もう少し探したい」と伝えると、
そのときは聞き入れてくれました。

でも、その後なかなか家が決まらず、
元夫は何度もこう言いました。

「なんであのとき、はなの言うことなんて聞いたんだろう」
「自分を信じて、はなの意見なんて無視するべきだった」
「本当に俺ってあほだな」

その言葉を繰り返されるうちに、
元夫は
「自分はいつも正しくて、はなはいつも間違っている」
という自信をつけていき、

私は
「私が選ぶ選択はいつも間違っている」
「もう何も決めたくない」

と思うようになっていきました。

コロナ禍で逃げ場がなくなっていく

このころ、コロナ真っただ中でした。

家族全員が家にいる時間が増え、
みんなストレスを抱えていました。

元夫は在宅勤務のためにデスクを買い、
どこに置くのかと思ったら、
まさかのリビング。

当時は2LDK。
双子も私も一日中家にいるのに、
オンライン会議のたびに

「後ろを通るな」
「静かにして」

と言われました。

部屋は他に二つもあるのに、
なぜわざわざリビングで仕事をするのか。
私はとても不思議でした。

不思議に思う私が変なのでしょうか。

双子への態度が悪化していく

元夫の双子への態度も悪化していきました。

小学1年生になった双子は、
言えば理解できる年齢。

それなのに、
自分の思い通りにいかないとイライラし、
怒鳴ることが増えていきました。

真夏の暑い日に、
洗車に行くから一緒に行こうと誘われても、
二人とも行きたくない。

でも二人ともNOと言うと怒られるから、
どちらか一人が“犠牲”になってついて行く。

ついて行ったほうにはアイスやおもちゃを買い、
帰ってくるとこう言うのです。

「パパと行くといいことあるのに、〇〇ちゃんは来なかったね」
「一緒に行けばよかったって思ったでしょ?」

罪悪感を与える発言がとにかく多かった。

二人が泣くと、
「泣くな!」と怒鳴られる。

私は思いました。

二人を守れるのは私しかいないのに、
私はちゃんと守れていない。

その思いがどんどん強くなっていきました。

フルタイムで働き始め、限界が近づいていく

私の就職も決まり、
フルタイムで働き始めました。

送迎を手伝ってくれることもありましたが、
基本的に家事も育児も全部私。

小学1年生の宿題、準備、生活リズムのサポート。
フルタイムの仕事。
双子のケア。

毎日が慌ただしく、
心も体も限界に近づいていました。

そしてある日、
私は意を決して言いました。

「別居したい」

離婚する勇気はまだありませんでした。

別居を伝えた日のこと

「なんで離婚じゃなくて別居なのか」
「別居なんて意味がない。離婚したらいい」

そんな会話を一通りしたあと、
元夫は急に態度を変え、
私の気持ちに寄り添うような言葉を並べました。

「家事は女の人がするべきだと思ったことはない」
「二人で協力してやるべきだ」

その言葉に、
私は言いくるめられてしまいました。

うぶな私は思ってしまったのです。

「これからはちゃんとやっていけるのかもしれない」

そして――
第三子を授かりました。

夫婦の営みも、
拒否しすぎるときれられるので、
仕方なく“きれられない程度に”応じていました。

悩みすぎて、心が壊れそうだった

妊娠がわかったとき、
私はそれはそれは悩みました。

  • 別居を決意したばかり
  • 双子育児でいっぱいいっぱい
  • 私の負担が増えるだけ
  • 子どもは双子で十分と思っていた
  • 仕事を始めたばかり

悩みすぎて、
仕事中にデスクで泣いてしまったり、
検診で助産師さんと話すたびに泣いていました。

本気で、
おろそう
と考えました。

まとめ:モラハラ加害者は、標的を失うことを恐れる

モラハラについて調べるうちに、ひとつわかったことがあります。

DVでもよく見られるパターンですが、
モラハラ加害者は、標的を痛めつけたり貶めたりすることで、自分の存在価値を保っているということ。

だから、標的がいなくなるというのは、
彼らにとって “自分の存在意義が揺らぐ危機” です。

その危機を避けるために、
どんな形でも標的が離れないようにしようとする。

優しい言葉をかけたり、
急に態度を変えたり、
罪悪感を与えたり、
「自分がいないとダメだ」と思わせたり。

そのすべてが、
私や双子を思っての行動ではなく、
標的をつなぎとめるための行動だったのだと
後からわかりました。

第六話に続く。

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